整形トピックス
脂質異常症と脊柱靱帯骨化症発症の強い関連性
遠藤 努
1
,
高畑 雅彦
1
,
小池 良直
1
,
藤田 諒
1
,
村上 俊文
1
,
深田 翔太郎
1
1北海道大学大学院整形外科
pp.790-790
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_790
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1.は じ め に
後縦靱帯骨化症(OPLL)と黄色靱帯骨化症(OLF)はしばしば共存する1,2).近年の疫学研究から,胸椎を含む脊柱靱帯全体が骨化しやすい “びまん型OPLL/OLF” の発症や進行には,内臓脂肪型肥満・脂肪肝といった生活習慣病が関与している可能性が報告されている2).脂質代謝は石灰化および骨形成と密接に関連する3).脊柱靱帯骨化症と脂質異常症は細胞・分子メカニズムを一部共有するが4),両疾患の関連は検討されていない.
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