Japanese
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治療テクニック
仰臥位での頚椎部腕神経叢ハイドロリリースの実際
Hydrorelease method for brachial plexus at cervical spine in supine position
高桑 昌幸
1
,
和泉 俊平
1
,
竹内 章悟
1
,
福井 慶太
1
,
郷内 完太
1
M. Takakuwa
1
,
S. Izumi
1
,
S. Takeuchi
1
,
K. Fukui
1
,
K. Gounai
1
1高桑整形外科永山クリニック
1Dept. of Orthop. Surg., of Takakuwa Orthopedics Nagayama Clinic, Asahikawa
キーワード:
hydrorelease
,
brachial plexus
,
supine position
Keyword:
hydrorelease
,
brachial plexus
,
supine position
pp.437-439
発行日 2023年5月1日
Published Date 2023/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_437
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は じ め に
頚椎部における腕神経叢のハイドロリリースは,技術に熟練すれば臨床上有益な治療手技であり,胸郭出口症候群や頚椎由来の神経痛にも有効である.
木村らは,ハイドロリリースについての書籍のなかで腕神経叢など各部位における超音波ガイド下ハイドロリリースの実際を示しているが,頚椎部腕神経叢に対しては側臥位での施行かつ27G 38mm長の注射針の使用が多いとしている1,2).
われわれも積極的に同部位へのハイドロリリースを施行し,上記疾患以外に肩関節周囲炎の神経絞扼の強い症例への除痛補助に有益な結果を経験している.ハイドロリリースと理学療法の併用で医師と理学療法士が超音波診断装置という共通のツールで治療に参加しうるハイブリッドリハビリテーションが可能になる.
頚椎部腕神経叢へのハイドロリリース施行においては安全性が重要であり,血管穿刺といった合併症を予防するためにもより短い注射針での施行が望まれる.本稿ではわれわれが施行している27G 13mm長,19mm長の注射針を用いた仰臥位での頚椎部腕神経叢ハイドロリリースの実際を示したい.
© Nankodo Co., Ltd., 2023