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オゾラリズマブ
蛯名 耕介
1
1大阪大学大学院運動器再生医学共同研究講座
pp.1276-1276
発行日 2023年11月1日
Published Date 2023/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_1276
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オゾラリズマブは6剤目の腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬として,2022年12月に本邦で世界に先駆けて発売された.最大の特徴はラマ由来の重鎖抗体の可変領域(ナノボディ)をヒト化した抗体製剤である点にあり,二つのヒト化抗ヒトTNFαナノボディとヒト化抗ヒト血清アルブミンナノボディをつないだ三量体構造を有する(図1)1).分子量は約38kDaで一般的なIgG抗体の約1/4と低分子であることや,抗ヒト血清アルブミンナノボディを有することより,既存のIgG抗体と異なる生理活性や臨床効果が報告されている.
© Nankodo Co., Ltd., 2023