学会を聞く
第65回日本リウマチ学会
蛯名 耕介
1
K. Ebina
1
1大阪大学大学院運動器再生医学共同研究講座
1Dept. of Musculoskeletal Regenerative Medicine, Osaka University Graduate School of Medicine, Suita
pp.1020-1022
発行日 2021年8月1日
Published Date 2021/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1020
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1.は じ め に
慶應義塾大学医学部リウマチ・膠原病内科の竹内勤名誉教授が会長を務められた第65回日本リウマチ学会が2021年4月26日(月)~28日(水)に神戸コンベンションセンターで開催された.本学会のテーマは「自我作古~Creating History to Define the Future~」であった.『われより古(いにしえ)を作(な)す』という言葉は中国の歴史書宋史にある言葉で,「前人未到の新たな物事や規範を作り出して,後々の先例となる」という意味がある.冒頭に竹内会長より,「リウマチ学はその疫学,病態,診断,検査,治療などについて近年大きく発展を遂げてきた.その反面必要とされる知識は膨大になり,学会には最新の情報を得てそれを的確に解釈し,患者・医療従事者・社会へと伝えていくたゆまぬ努力が求められている」というご挨拶があった.残念ながら直前の新型コロナウイルス第4波により神戸市にも3回目の緊急事態宣言が発令されたことを受け,一般参加者は完全web参加となった.
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