連載 X線診断Q&A
X線診断Q&A
三山 彬
1
,
井澤 一隆
1
,
蛯名 耕介
2
1大阪刀根山医療センター整形外科・リウマチ科
2大阪大学大学院整形外科
pp.255-256
発行日 2022年3月1日
Published Date 2022/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_255
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Question
症 例.58歳,男.
主 訴:左第2趾中足趾節間(MTP)関節の腫脹・疼痛.
家族歴・既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:1年以上前より左第2趾MTP関節に腫脹が出現した.半年前より同部位の疼痛が出現したため,複数の医療機関を受診.当初はX線検査で異常はないと診断されていた.前医でX線およびMRI検査で異常所見を指摘され,精査加療目的に当科を紹介され受診となった.
身体所見:独歩安定している.左第2趾MTP関節背側に腫脹あり,発赤・熱感・圧痛なし.左第2趾背屈で疼痛あり.皮膚に明らかな異常所見なし.上記以外に腫脹・疼痛部位なし.
血液検査:WBC 8,200/μl,CRP 0.2mg/dl,赤沈23mm/時,リウマトイド因子陰性,抗CCP抗体陰性.
X線所見:図1に初診時左足単純X線像を示す.
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