喫茶ロビー
年寄りの手習い
酒匂 崇
1,2
1鹿児島大学名誉教授
2酒匂クリニック院長
pp.1138-1138
発行日 2023年9月1日
Published Date 2023/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei74_1138
- 有料閲覧
- 文献概要
高齢になるにつれて,暇があればテレビの前に座り込み,無為に過ごすことが多く,足腰がヨタヨタと弱くなるのが不安になってくる.また,何もすることがないことは苦痛で精神的によくない.このような訳で,また綺麗に咲いたバラの花のカタログの写真に魅惑されて,気紛れが加わりバラの花の栽培に挑戦してみる気になった.バラ栽培は全くの初心者で,まさに年寄りの手習いであり,時期は三月,栽培を始めるには丁度よい季節である.早速近くのホームセンターに出かけて,2年生苗を2本買い求めた.品種の名札にはAltissimoとRumbaとある.ネットで特徴を調べると,前者はつる性バラで,深紅のビロード状の大輪の花をつけるので強いインパクトがあるらしい.枝は硬く太いトゲがあり,大きく伸びるため,管理に苦労しそうで年寄りの私には無理かもしれない.後者の苗はFloribunda系の木立性で,枝先にオレンジや黄色の中輪の花を房状につけ,樹高は1m以上伸びないので狭い庭でも栽培は容易である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023