小児上腕骨顆上骨折における整形外科専門医と整形外科非専門医の改変Gartland分類の一致度

Inter-observer variation of modified Gartland classification of orthopedic specialists and non-specialists in pediatric supracondylar humerus fracture

は じ め に

　小児上腕骨顆上骨折は日常診療において遭遇することが多く，血管障害を合併した場合は治療に難渋する^1～3）．転位の大きい小児上腕骨顆上骨折は通常手術が行われるが，その術中体位についてはコンセンサスが得られていない．われわれはGartland分類（Leitch改変）［改変Gartland分類］を参考にして，腹臥位もしくは仰臥位で手術を行っている^4）．体位選択は，手術室運営にも関わるため，経験の浅い初診医が行った分類が上級医の分類と一致することが望ましい．渉猟しえた限り，わが国では若手医師と整形外科専門医の一致度を検討した報告はない．本研究の目的は，改変Gartland分類における一致度を調査することである．