Japanese
English
連載 専門医のための症例問題トレーニング
骨盤・股関節疾患
Pelvic and hip joint disease
髙橋 詠二
1
,
兼氏 歩
1
E. Takahashi
1
,
A. Kaneuji
1
1金沢医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Kanazawa Medical University, Ishikawa
キーワード:
DDH
,
hip OA
,
hip dysplasia
Keyword:
DDH
,
hip OA
,
hip dysplasia
pp.371-374
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei73_371
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症 例.21歳,女.美容師.
主 訴:左鼡径部から殿部にかけての痛み.
既往歴:特記すべきことはない.
現病歴:高校生のときから,部活のバレーボール後に左鼡径部痛を自覚することがあったが,翌日には軽快していた.1年前から美容師として働くようになり,半年ほど前から夕方になると左鼡径部から殿部の痛みを自覚し,立っていることが辛くなる頻度が高くなった.徐々に疼痛が強くなり仕事も困難となったため,3ヵ月前に近医を受診した.鎮痛薬の内服を開始し疼痛の改善が得られたが,内服を中止すると疼痛が再燃するため,紹介され受診となった.
初診時身体所見:左股関節の可動域制限は認めなかった.左股関節運動時に疼痛があった.Patrick test陽性で,Scarpa三角に圧痛を認めた.Impingement signは陰性であった.
画像所見:初診時単純X線像(図1)を示す.
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