整形トピックス
ゲノムワイド統合解析による運動器疾患治療標的の探索
今井 祐記
1,2
1愛媛大学プロテオサイエンスセンター
2愛媛大学大学院医学系研究科病態生理学講座
pp.1164-1164
発行日 2021年10月1日
Published Date 2021/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei72_1164
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近年開発されるさまざまな疾患に対する治療薬は,ある分子の機能を制御(阻害または促進)することで,疾患病態をコントロールしている.非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)によるCOX阻害やトシリズマブによるIL-6抑制などが好例である.超高齢社会を迎えた現在,多様な運動器疾患に対して,これまでにない治療標的の探索,将来的な治療薬の開発が望まれており,どのような分子が疾患制御にかかわっているのかを明らかにすることが,その過程の第一歩である.
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