整形トピックス
骨形成細胞シートによる移植腱骨孔間治癒の促進
稲垣 有佐
1
,
田中 康仁
1
,
赤羽 学
2
1奈良県立医科大学整形外科
2奈良県立医科大学公衆衛生学
pp.138-138
発行日 2020年2月1日
Published Date 2020/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei71_138
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前十字靱帯(ACL)損傷は,もっとも頻度の高いスポーツ傷害の一つであり,ACL機能不全のまま,スポーツなど高い身体活動を続けることは,半月板損傷や軟骨損傷を伴い,長期的には変形性膝関節症発生のリスクとなる.骨付き膝蓋腱を用いたACL再建術と比較して,膝屈筋腱を用いた術式では,移植腱が周囲の骨孔壁に錨着するのに時間を要するという問題があり1),この移植腱と周囲の骨孔壁の治癒問題はスポーツ医学分野において重要なテーマである.
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