Japanese
English
論説
経皮的後弯矯正術専用骨セメント撹拌時の室温が及ぼす粘度特性の影響
Viscous properties of PMMA bone cement in balloon kyphoplasty
茶薗 昌明
1
,
秋山 昇士
1
,
熊谷 吉夫
1
,
田中 孝昭
1
M. Chazono
1
,
S. Akiyama
1
,
Y. Kumagae
1
,
T. Tanaka
1
1宇都宮病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Utsunomiya National Hospital, Utsunomiya
キーワード:
BKP
,
PMMA
,
viscosity
Keyword:
BKP
,
PMMA
,
viscosity
pp.733-736
発行日 2019年6月1日
Published Date 2019/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_733
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は じ め に
骨粗鬆症性椎体骨折に対する経皮的後弯矯正術(Balloon kyphoplasty:BKP)の成功の鍵は,MRIによる骨癒合不全や偽関節の予後予測を行い1),骨折椎体の不安定性を評価し2),立位全脊柱矢状面アライメントを考慮しつつ3),至適な粘度で過不足のない骨セメント充塡を行うことである.しかし,室温によるセメント硬化過程の違いや適切なセメント充塡時の粘度についてこれまで詳細に検討された研究は少ない.本稿において,われわれは手術室の室温の違いにおけるセメント硬化過程を調査し,BKPにおける至適なセメント充塡時粘度の定量化について検討したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019