Japanese
English
特集 子どもの運動器障害――学校検診から日常診療まで
Ⅳ.主な運動器疾患と障害の治療
1.脊柱変形
-――側弯症
Spinal deformity;scoliosis
平野 徹
1
T. Hirano
1
1新潟大学大学院整形外科学
1Division of Orthop. Surg., Niigata University Graduate School of Medical and Dental Sciences, Niigata
キーワード:
scoliosis
,
etiology
,
screening
Keyword:
scoliosis
,
etiology
,
screening
pp.576-583
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_576
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は じ め に
側弯症に代表される脊柱変形は小児の運動器疾患のなかでも重要である.それは,① 頻度が高い(思春期特発性側弯症で2~3%),② 早期介入により進行を抑制できる1),③ 進行例では高侵襲の矯正固定術以外に治療法がなく,良好な矯正が得られても創が残り,脊柱の可撓性を失う,④ 10歳未満で発症する早期発症側弯症では生命予後がわるい2)などの理由による.
本稿では,主に脊柱変形の専門医でない整形外科医の先生方に知っておいていただきたい事項について,検診や診察時の注意点を中心に記述したい.
© Nankodo Co., Ltd., 2019