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特集 子どもの運動器障害――学校検診から日常診療まで
Ⅰ.運動器検診の概要と手順
1.運動器検診の概要から評価・判定・事後措置
Musculoskeletal screening in school;methods, evaluation, and after treatment
内尾 祐司
1
Y. Uchio
1
1島根大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Shimane University School of Medicine, Izumo
キーワード:
musculoskeletal disorders
,
school
,
screening
Keyword:
musculoskeletal disorders
,
school
,
screening
pp.502-507
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_502
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は じ め に
2014(平成26)年4月30日,「学校保健安全法施行規則の一部を改正する省令(平成26年文部科学省令第21号)」(以下,本省令)が公布され1),2016(平成28)年4月より施行された.本省令の趣旨にあるように,「近年における児童生徒等の健康上の問題の変化」によって,「児童生徒等の健康診断の検査項目等の見直しを行う」ことになり,学校における定期健康診断(健診)に「四肢の状態」が必須項目として加えられ,「脊柱及び胸郭の疾病及び異常の有無並びに四肢の状態」となった1).その意義は,「成長発達過程にある児童生徒等の脊柱・胸郭・四肢・骨・関節の疾病および異常を早期に発見することにより,心身の成長・発達と生涯にわたる健康づくりに結びつけられる」とされる2).この学校健診での運動器検査の開始は,学校における運動器検診の導入と換言することもできる.本稿では,その概要や評価・判定・事後措置について概説する.
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