Japanese
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特集 子どもの運動器障害――学校検診から日常診療まで
Ⅲ.徴候・症状別の診察から診断まで
8.こどもの成長障害,脚長不等の病態と治療
Aetiology and treatment of discrepancies of limb length in children
及川 泰宏
1
Y. Oikawa
1
1千葉県こども病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Chiba Children’s Hospital, Chiba
キーワード:
leg length discrepancy
,
limp
,
scoliosis
Keyword:
leg length discrepancy
,
limp
,
scoliosis
pp.569-575
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_569
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は じ め に
成長障害や脚長不等は自覚症状に乏しく,その大半が歩容や姿勢の異常を指摘され受診する.歩容や姿勢の異常を示す疾患には実際に下肢の成長が障害される,もしくは成長が促進され過成長によって脚長差が生じる病態や股関節の脱臼などにより見かけ上脚長差を生じる病態など多岐にわたる.さらに成長障害や脚長不等に対する治療は病態や年齢に応じて異なってくる.
本稿では運動器検診など学童期を中心に気づかれることの多い病態のうち,主に脚長不等を生じるものについて,実際の診察のポイントや検査,治療について述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019