Japanese
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特集 子どもの運動器障害――学校検診から日常診療まで
Ⅲ.徴候・症状別の診察から診断まで
7.関節弛緩
Joint Hypermobility
塚越 祐太
1
Y. Tsukagoshi
1
1茨城県立こども病院小児整形外科
1Dept. of Paediatr. Orthop. Surg., Ibaraki Children Hospital, Mito
キーワード:
hypermobility
,
joint laxity
,
child
Keyword:
hypermobility
,
joint laxity
,
child
pp.565-568
発行日 2019年5月10日
Published Date 2019/5/10
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_565
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は じ め に
古くから運動器の所見として関節弛緩性が評価されてきた.特定の症候群にみられる特徴的な関節弛緩性は有名であるが,基礎疾患を有さない小児にも全身関節弛緩性がみられることがある.運動器検診が行われるようになって数年が経ち,小児期の関節弛緩性の特徴も少しずつ明らかにされつつあるが,その扱いには一定の見解がない.本稿では,小児期の関節弛緩性の疫学や臨床症状などを述べ,日常診療での留意点を整理する.
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