Japanese
English
論述
人工膝関節についての考え方—その型と適応
Concepts on Artificial Knee Joint: with Special Regards on Their Types and Applications
西 法正
1
Hosei NISHI
1
1国立王子病院
1Oji National Hospital
キーワード:
関節の遊び
,
joint laxity
,
固有の安定性
,
intrinsic stability
,
はめ込み型
,
inlaid type
,
単中心非回旋型
,
monocentric non-rotatory type
,
多中心回旋型
,
polycentric rotatory type
Keyword:
関節の遊び
,
joint laxity
,
固有の安定性
,
intrinsic stability
,
はめ込み型
,
inlaid type
,
単中心非回旋型
,
monocentric non-rotatory type
,
多中心回旋型
,
polycentric rotatory type
pp.1031-1039
発行日 1981年11月25日
Published Date 1981/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906438
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はじめに
人工膝関節はWalldius16)型(1951)に始まる蝶番型の長い歴史から,一転してgenometric型(1971)に代表されるいわゆる関節面型に移行したが,最近ではこの中間ともいうべき非蝶番型で,しかも十字靱帯を含めて顆間部も置換するsemiconstrained型が盛んに用いられるようになつた.
蝶番型の特徴は,膝関節にとつて最も大切な支持性に優れることであるが,金属同志の組み合せによる摩耗粉の集積,蝶番軸の摩耗破損,上・下が連結しているための遊脚期や屈曲時のひつぱり出し作用,外力に対する緩衝作用の無いことなどは,蝶番型の避けられない欠点である.
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