Japanese
English
論述
変形性膝関節症に対する楔状足底板の効果(第2報)—臨床的評価
Clinical Evaluation of the Wedged Insole in the Osteoarthritis of the Knee
安田 和則
1
,
加藤 哲也
1
,
佐々木 鉄人
1
,
須々田 幸一
1
,
八木 知徳
1
,
井須 和男
1
,
柘植 洋
1
Kazunori YASUDA
1
1北海道大学医学部整形外科学教室
1Department of Orthopcdic Surgery, School of Medicine, Hokkaido University
キーワード:
変形性膝関節症
,
osteoarthritis of the knee
,
保存的治療
,
conservative treatment
,
楔状足底板
,
wedged insole
,
装具
,
orthosis
,
臨床的評価
,
clinical evaluation
Keyword:
変形性膝関節症
,
osteoarthritis of the knee
,
保存的治療
,
conservative treatment
,
楔状足底板
,
wedged insole
,
装具
,
orthosis
,
臨床的評価
,
clinical evaluation
pp.665-672
発行日 1981年7月25日
Published Date 1981/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408906383
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はじめに
近年変形性膝関節症に対する保存的治療の一環として,楔状足底板による治療が注目されている.この治療法はかなり普及していると思われるが,その効果に関する客観的評価およびその作用機序の解明はほとんどなされていない.
著者らは楔状足底板の効果の研究に着手し,先に楔状足底板の作用機序の解明の一端として前額面における静力学的分析を行い報告した6).すなわち楔状足底板上の片脚起立では,下肢全体の空間的位置の直立化および踵骨の外反化が起こり(機能的下肢軸の直立化),その結果膝関節内側関節面にかかる過大な負荷が減少し,また外側側副靱帯や腸脛靱帯などの膝関節外側構成体の過大な張力も減少するということがわかつた.
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