Japanese
English
創意と工夫
手術におけるフィルムドレープ(イソジンドレープ)の貼り方の工夫
-――きわめて剥がれにくい脱脂圧着法
Ingenuity for putting a film drape(iodine drape)on skin in surgery;“the method of removing grease and bonding” hardly peeling off
三村 朋大
1
,
今井 晋二
1
T. Mimura
1
,
S. Imai
1
1滋賀医科大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Shiga University of Medical Science, Otsu
キーワード:
film drape
,
surgical drape
,
iodine drape
,
draping
Keyword:
film drape
,
surgical drape
,
iodine drape
,
draping
pp.450-453
発行日 2019年5月1日
Published Date 2019/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_450
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は じ め に
手術におけるフィルムドレープ(イソジンドレープ)の貼り方に統一された方法などはなく,施設や上司の方法を踏襲しているのが現状であると思われる.フィルムドレープの感染予防効果のエビデンスの問題はさておき,使用するうえでもっとも大切なことは手術が終わるまで辺縁が剥がれないことであるとわれわれは考えている.
本稿では,普段われわれが行っているフィルムドレープの貼付に関する工夫を報告する.この方法は脱脂と圧着の2つのステップからなり,「脱脂圧着法」と命名している.股関節での施行方法を述べるが,他の部位でも同様の効果があり,その最大の特徴は「きわめて剥がれにくい」ということである.
© Nankodo Co., Ltd., 2019