書評
『足の外科テキスト(Web動画付)』
竹下 克志
1
1自治医科大学整形外科教授
pp.382-382
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_382
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- 文献概要
足の障害で受診する外来患者が増えている,と感じる先生方は多いのではなかろうか.高齢者の絶対数が増加していることに加え,活動性の高い人が増えていることが原因なのであろう.若手で次第に多くなってきたとはいえ,足を専門とする整形外科医はいまだに多いとはいえない状況であり,一方で,足以外の関節や脊椎を専門に診療してきた整形外科医にとってはむずかしい領域といえる.実のところ,外反母趾や足関節捻挫など頻繁に遭遇する疾患,さらに外傷では治療の困難なピロン骨折,距骨骨折,踵骨骨折など,変性疾患では足根管症候群や後脛骨筋機能不全,小児では内反足など,疾患名をあげていくだけで筆者としては穏やかならざる気持ちとなる疾患が多くある.本書は日本足の外科学会監修のもと,大関覚氏,熊井司氏,高尾昌人氏の編集で刊行された最新の専門的教科書といえる.
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