骨盤・股関節疾患

Pelvic and hip joint disease

　症　例．73歳，女，

　主　訴：腰痛，両膝関節痛．

　既往歴：内科的疾患は特にない．

　現病歴：50歳時に右化膿性股関節炎で保存的治療された．60歳代より，腰痛と両膝関節の痛みが増強し，日常生活に支障をきたすようになったため，当科を受診した．

　初診時所見：強い腰痛があったが，神経学的異常所見はなかった．右股関節の可動域（ROM）は著しく制限されていた．両膝の疼痛があったが，関節水腫はなかった．

発熱はなく，血液検査所見に異常所見はなかった．

　X線所見：腰椎，両膝の単純X線像を図1，2に示す．