Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
膝・足関節・足疾患
Disorders of the knee, ankle and foot
岡橋 孝治郎
1
K. Okahashi
1
1済生会奈良病院整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Saiseikai Nara Hospital, Nara
キーワード:
past history
,
apprehension sign
,
MPFL
Keyword:
past history
,
apprehension sign
,
MPFL
pp.1008-1011
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei70_1008
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症 例.15歳,女.
主 訴:右膝の不安定感.
既往歴:小学生時に数回にわたり,右膝を捻挫していた.
現病歴:バスケットボール中の方向転換時に右膝に「ガクッ」と膝くずれが生じ転倒した.直後から歩行不能となり近医を受診し,約20mlの関節血腫を吸引された.約1ヵ月間の保存的治療で,右膝痛および可動域(ROM)制限はほとんど消失したが,不安定感が残存しているため精査治療目的で当科を紹介され受診となった.
初診時所見:右膝に軽度の腫脹を認めたが,関節ROMは伸展0°,屈曲130°であった.膝蓋骨の動揺性は不安感が著しく評価不可であった.初診時単純X線像を示す(図1).
© Nankodo Co., Ltd., 2019