学会を聞く
第47回日本脊椎脊髄病学会
佐藤 雄亮
1
,
大島 寧
1
Y. Sato
1
,
Y. Oshima
1
1東京大学整形外科
1Dept. of Orthop. Surg., Faculty of Medicine, The University of Tokyo, Tokyo
pp.986-988
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_986
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1.は じ め に
第47回日本脊椎脊髄病学会が2018年4月12日(木)~14日(土)に中村博亮会長(大阪市立大学)のもと神戸市の神戸ポートピアホテル,国際会議場,国際展示場で開催された(図1).本学会は日本整形外科学会学術総会に次ぐ規模を誇る整形外科関連では最大規模の専門分野の学会である.1974年脊椎外科研究会として発足し,2001年から日本脊椎脊髄病学会に移行,2017年1月現在3,802名の会員数となっている.今回は1,526演題の応募があり,そのうち主題84演題(14セッション),一般口演504演題(84セッション),ポスター450演題(78セッション),English presentation award 24演題(3セッション)の計1,062演題(採択率69.6%)が採択された.本学会のテーマは「一念通天―伸ばせ健康寿命」であり,「一念通天」とは「強い決心を持って一心に努力すれば,何事も成功する」という意味の四字熟語である.現在,平均寿命と健康寿命の乖離は男性で約9年,女性で12年といわれており,この乖離期間は介護を必要とする期間となる.要介護の原因は運動器疾患が最多を占めており,健康寿命延伸のためには今後脊椎脊髄外科医が果たす役割は大きくなっていくということでテーマに選ばれたようだ.元宝塚歌劇団,現よしもとクリエイティブ・エージェンシー大阪所属の仙堂花歩氏の国歌斉唱で学会が始まった.
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