Japanese
English
連載 専門医試験をめざす症例問題トレーニング
代謝性骨疾患(骨粗鬆症を含む)
Metabolic bone disease
小西 宏昭
1
H. Konishi
1
1長崎労災病院
1Nagasaki Rosai Hospital, Sasebo
キーワード:
osteoporotic vertebral fracture
,
spondylitis
,
vertebral collapse
Keyword:
osteoporotic vertebral fracture
,
spondylitis
,
vertebral collapse
pp.774-780
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_seikei69_774
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症 例.74歳,女.
主 訴:腰痛.
既往歴:糖尿病,高血圧(糖尿病,高血圧に対する治療薬継続中).飲酒や喫煙歴はなかった.
現病歴:介護中の夫を起こそうとして腰痛が出現した.歩行は可能であったが,腰痛が持続したためAかかりつけ医を受診した.X線像では新鮮骨折はなく,急性腰痛症の診断で10日間非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)を内服した(図1).下肢痛やしびれなく,歩行は安定していたが,腰痛が殿部まで広がり,再度Aかかりつけ医を受診した.精査目的でB整形外科を紹介され受診となった.
経過1:B整形外科では硬性コルセットを作成し装着し,NSAIDsとビスホスホネート製剤の内服を開始したが,ドロップアウトし,3ヵ月に腰痛が増悪しnumerical rating scale(NRS)6,左下垂足で再受診した.X線像とMRIを図2に示す.
経過2:B整形外科では手術適応と判断し,C病院へ紹介となった.HbA1Cは7.7であった.
© Nankodo Co., Ltd., 2018