Japanese
English
骨・関節感染症の治療戦略 Ⅴ.治療各論
2.化膿性脊椎炎の治療
化膿性脊椎炎の最新の知見
-――診断学から手術的治療まで
Management of pyogenic vertebral osteomyelitis
吉江 範親
1
,
橘 俊哉
1
N. Yoshie
1
,
T. Tachibana
1
1兵庫医科大学整形外科
1Dept. of Orthop Surg., Hyogo Collage of Medicine, Nishinomiya
キーワード:
osteomyelitis
,
discitis
,
spondylitis
,
pyogenic
Keyword:
osteomyelitis
,
discitis
,
spondylitis
,
pyogenic
pp.136-142
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_besei81_136
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は じ め に
近年,高齢化および糖尿病や透析患者,ステロイドおよび免疫抑制剤使用患者の増加に伴い,化膿性脊椎炎は増加している1).このため,罹患者はcompromised hostが必然的に増加し,治療に難渋することが多い.治療としては抗菌薬に加えて安静が基本であるが,麻痺や不安定性を認めた場合では手術が必要となる.また,感染治癒後に脊柱変形や機能障害を呈することもあり,適切な治療が必要である.本稿では近年の文献をふまえ,化膿性脊椎炎に関して治療を中心に解説をしていく.
© Nankodo Co., Ltd., 2022