特集 大人医師の復習帳―昔の常識,今でも大丈夫?
第2章 循環器
[深部静脈血栓症・肺塞栓症]抗凝固療法は一定期間の継続が必要です
牛島 龍一
1
1富山大学附属病院 第二内科
pp.582-584
発行日 2026年4月1日
Published Date 2026/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_582
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深部静脈血栓症・肺塞栓症の今昔
深部静脈血栓症と肺塞栓症をまとめて静脈血栓塞栓症(VTE)とよびます.かつてわが国ではVTEは「まれな疾患」として扱われており,2000年代前半まではあまり注目されていなかったのが実情です.しかしながらVTEは突然死の原因となるため診断の遅れや不十分な治療が致命的転帰と直結します.近年,周術期や周産期の危険な合併症として認知されており,医療スタッフの意識が高まることで,より早期に診断される症例が飛躍的に増加しました.さらに高齢化や悪性腫瘍の増加により,VTEは一般内科医が必ず経験する日常的疾患へと変わりました.診療のポイントは「疑って検査する」ことに尽きます.また,周術期や長期臥床患者に対する予防戦略も重要です.

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