連載 医療の不確実性に向き合う―不明・複雑・変わりゆく病状,正解がわからないときにどう対応するか
第12回 ケース⑥:「医療は断ってはいけない」~すべてを受け入れること/どんな患者でも一人で診療することを教え込まれた研修医の悩み~
徳増 一樹
1
1岡山大学病院 総合内科・総合診療科
pp.311-315
発行日 2026年2月1日
Published Date 2026/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika137_311
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今回は,前回論じた理念を,私が研修医の頃の経験を通じて掘り下げていく.研修医になったばかりの私が,その後,総合内科医として成長し,断らない医療について日々考えてきた物語である.当時の私は,先輩たちとのやりとりのなかで,一人で自立して働くことの重要性を認識していく一方で,自らに内在する信念との葛藤に直面する.この苦悩は長期にわたったが,他者との連携で救済を得て,自己を見つめ直すことにつながったのである.

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