特集 最近よく聞く他科の薬―先生の外来にこの薬を使っている患者さんがきますよ
第3章 血液
[免疫疾患治療薬(免疫抑制薬(脾臓チロシンキナーゼ阻害薬))]ホスタマチニブ(タバリス®)
桑名 正隆
1
1日本医科大学 アレルギー膠原病内科
pp.463-466
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_463
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▪ホスタマチニブ(タバリス®)は脾臓チロシンキナーゼ阻害作用をもつ低分子化合物で,免疫性血小板減少症(ITP)に対するセカンドライン治療薬として使用が広がっている.その主な作用機序は抗血小板自己抗体が結合したオプソニン化血小板の貪食,破壊の抑制である.
▪副作用として消化器症状,肝機能障害,高血圧,好中球減少がみられることから,投与にあたって用量調整を含めた慎重なモニタリングが必要である.

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