特集 プライマリハ(プライマリケア×リハビリテーション治療)のすすめ―内科医が押さえておきたい基本と新常識
[Topics] 次世代のリハビリテーション治療
宇宙リハビリテーションの現状と将来の展望
増澤 諒
1
,
森 貴史
2
,
植村 優香
3
,
濵砂 水喜
4
1松本大学 地域総合研究センター
2有人宇宙システム株式会社
3宇宙ごはん研究会
4西大和リハビリテーション病院
pp.1261-1261
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_1261
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人類の宇宙進出から半世紀以上が経過し,活動領域は地球低軌道から月・火星へと広がろうとしている.こうした有人宇宙開発の発展による長期宇宙滞在に伴い微小重力,宇宙放射線,閉鎖環境といった宇宙特有の環境因子が人体に及ぼす影響が徐々に明らかとなり,宇宙での健康管理の重要性が一層高まっている.宇宙医学は,これらの宇宙環境がヒトの生理・心理に与える影響を研究・解明し,宇宙飛行者の健康と安全な活動を支える医学領域である.主な対象には,筋萎縮,骨量減少,心血管・自律神経機能の変化,睡眠・概日リズムの乱れ,視覚・前庭機能障害,精神心理的ストレスなどがあり,運動,栄養,薬物療法など多面的な対策が講じられている1).
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