特集 ここまでできる! プライマリケア―領域別で考えるプライマリケア医と専門医の役割
第1章:呼吸器
[発熱,喀痰,咳嗽]細菌性肺炎
久田 修
1
1自治医科大学附属病院 呼吸器内科
pp.559-562
発行日 2025年4月1日
Published Date 2025/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_559
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プライマリケアでここまでできる!
・市中肺炎の初期対応では,原因病原体の推定と重症度評価に基づいて「治療の場所」を決定することが重要である.
・重症度評価にはA-DROPシステムが用いられ,基礎疾患や経口摂取の可否を総合的に評価して外来治療が可能かを判断する.
・治療開始後3日を目安に有効性を評価し,無効と判断される場合は治療および診断の見直しや,入院適応の検討を行う.
ここからは専門医に任せよう!
・敗血症を合併する場合,または重症化の可能性がある肺炎では,専門医のいる入院施設への紹介が必要である.
・抗菌薬治療に反応が乏しく入院治療が必要な場合や,非感染性病態が疑われる場合には,専門医への紹介を行う.

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