シリーズ最新医学講座―免疫機能検査・17
臓器特異的自己抗体の検査
岩﨑 良章
1
,
辻 孝夫
1
Yoshiaki IWASAKI
1
,
Takao TSUJI
1
1岡山大学大学院医歯学総合研究科消化器・肝臓・感染症内科学
キーワード:
臓器特異的抗原
,
自己抗体
,
蛍光抗体法
,
ELISA法
Keyword:
臓器特異的抗原
,
自己抗体
,
蛍光抗体法
,
ELISA法
pp.565-572
発行日 2002年5月15日
Published Date 2002/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542905109
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はじめに
自己抗体として多くのものが知られているが,抗核抗体のように特定の臓器に限らず普遍的に存在する抗原に対する抗体もあれば,抗胃壁抗体のように特定の臓器にしか存在しない抗原を認識する自己抗体も知られている(表1).前者は臓器非特異的自己抗原・抗体,後者は臓器特異的自己抗原・抗体と分類されうる.しかしながら,普遍的に存在する自己抗原であっても,対応する自己抗体が疾患特異的に出現し病変が特定の臓器にのみ限られる場合もあり,必ずしもその定義は一定でなく意見の分かれるところである.
本稿では主要な臓器特異的白己抗原・抗体検査について,最新の知見を中心に紹介する.
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