特集 全身性強皮症―皮膚だけではなく全身性の自己免疫疾患
[Chapter 5] アンメットニーズへの取り組み
全身性強皮症患者が診療に求めるもの
桃井 里美
1,2
1強皮症患者会「明日の会」
2強皮症患者会Linkage
キーワード:
LINEオープンチャット「強皮症患者さんのピア相談室」
,
見通しがわからない不安とストレス
,
共同意思決定(SDM)
Keyword:
LINEオープンチャット「強皮症患者さんのピア相談室」
,
見通しがわからない不安とストレス
,
共同意思決定(SDM)
pp.142-144
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_142
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★★★診断されてからの患者の困りごとは多岐にわたるが,とくに医師とのコミュニケーションがとれないことに困っている.「見通しがわからない」不安と苦痛は計り知れない.
★★★医師の問いかけの仕方で患者の話しやすさは変わる.診察の終わりにも一言かけていただきたい.
★★★「何かあったらすぐ来てください」「様子をみましょう」という指示では理解できてないことが多いので,具体的な説明に換えていただきたい.治療満足度の鍵は共同意思決定(SDM)である.
★★★孤立して困っている患者には,強皮症患者会やLINEオープンチャット「強皮症患者さんのピア相談室」の存在を知らせていただきたい.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容
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