連載 医療の不確実性に向き合う―不明・複雑・変わりゆく病状,正解がわからないときにどう対応するか
第4回 ケース ②:周期的発熱症候群と思ったら
徳増 一樹
1
1岡山大学病院 総合内科・総合診療科
pp.1189-1193
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_1189
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
前回,不確実な病状の患者の継続フォローアップでは,オーバートリアージの原則を用いて,鑑別疾患を広げながら診療にあたることの重要性を述べた.今回は,周期的発熱症候群の40歳代女性で,自己炎症性疾患かと思っていたら,最終的に別の疾患であった例を提示する.そのなかで,前回取り扱った,不確実な状態において,セイフティーネットを張りながら,あえて不確実なまま診療していくことの重要性をわかってもらえればと思う.

© Nankodo Co., Ltd., 2025