特集 —え、ウソ!実は◯◯だった!?—“コモンディジーズ”の診断ピットフォール
②「脳梗塞」かと思ったら…!?
関 隆実
1
,
小坂 鎮太郎
1
1東京都立広尾病院 病院総合診療科
pp.254-255
発行日 2024年3月15日
Published Date 2024/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204695
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Case
患者:54歳、女性
主訴:右麻痺、構音障害
既往歴:消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)術後腹膜転移
内服:イマチニブ
嗜好歴:喫煙なし、機会飲酒
現病歴:病前ADL・IADLは自立。受診日の朝、自室で倒れている本人を家族が発見した。呼びかけで開眼するが、右上下肢に力が入らず、呂律が回らない状態であった。家族が救急要請し、朝6時に来院した。最終健常確認は前日23時であった。
意識レベルGCS(Glasgow Coma Scale)E2V3M5、血圧132/74mmHg、脈拍数80回/分・整。痛み刺激に対し右上下肢の動きが悪く、筋力低下が示唆された。頭部CTで、脳出血所見を認めなかった。
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