特集 内科医のための成人移行支援―神経系疾患を中心として
[Chapter 4] 疾患・状態の特徴を考慮した取り組み
てんかん
小出 泰道
1
1小出内科神経科
キーワード:
てんかん
,
知的障害
,
てんかん専門医
,
医学教育
Keyword:
てんかん
,
知的障害
,
てんかん専門医
,
医学教育
pp.1178-1181
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_1178
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
★★★てんかんは小児期の自然終息性てんかん症候群を除けば,生涯にわたる治療を必要とすることもあり,移行医療の対象となるケースが多い.
★★★移行を検討する際,成人を診療するてんかん専門医の多くが病院勤務医であることから,移行の受け手になることが難しいことも多い.
★★★知的障害や発達障害などの,てんかんの合併症が成人診療科での受け入れを難しくすることもある.
★★★小児期に親が中心となる診療のなかで,結婚・妊娠や就労,自動車免許取得,適切な医療福祉制度の利用について患者本人の理解が不十分なことも多く,移行に際してはその説明を先んじて小児科できちんと受けておくことが重要である.
★★★移行医療の形は地域の医療資源の多寡によって大きく異なるが,「投げっぱなし」「受けっぱなし」にならない,患者中心の移行医療の形を関係者が模索する必要がある.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

© Nankodo Co., Ltd., 2025