特集 内科医のための成人移行支援―神経系疾患を中心として
[Chapter 2] 移行期医療支援センターでの取り組み
兵庫県における取り組み
-小児期発症神経系疾患の成人移行支援
木村 正夢嶺
1
,
関口 兼司
1
,
永瀬 裕朗
2
,
尾藤 祐子
3,4
1神戸大学医学部附属病院 脳神経内科
2神戸大学医学部附属病院 小児科
3神戸大学医学部附属病院 小児外科
4兵庫県移行期医療支援センター
キーワード:
兵庫県
,
移行期医療支援センター
,
結節性硬化症診療連携チーム(TSC Board)
Keyword:
兵庫県
,
移行期医療支援センター
,
結節性硬化症診療連携チーム(TSC Board)
pp.1131-1135
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika135_1131
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★★★2022年に神戸大学医学部附属病院に移行期医療支援センターが設立された.2015年に発足した結節性硬化症チーム(TSC Board)とともに移行機医療を円滑に行うために活動している.
★★★移行後,入院治療を要する病態を合併した場合に明らかになる問題点や課題が複数存在する.
★★★兵庫県の脳神経内科専門医は人口10万人当たり4.28人と少なく,とくに過疎地域で不足している.専門施設・専門医の偏在が移行期医療の障壁となっており,センター化による解決が期待される.
★★★移行期医療支援センターでは,自治体と一丸になって啓蒙活動,現場調査,相談窓口設置,診療科連携,患者自立支援を実施している.
★★★:一般内科診療で必要な内容,★★:総合内科専門医試験レベルの内容,★:専門性の高い内容

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