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第7章 肝・胆・膵
[膵囊胞性腫瘍]サーベイランスからの発がんリスク・予後
大山 博生
1
,
高原 楠昊
1
,
藤城 光弘
1
1東京大学 消化器内科
キーワード:
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)
,
IPMN由来がん
,
IPMN併存がん
Keyword:
膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)
,
IPMN由来がん
,
IPMN併存がん
pp.627-629
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_627
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Summary
・膵囊胞性腫瘍の大半を占める膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)は膵がんの危険因子であるため,サーベイランスの対象となる.
・IPMNからの膵発がんには,IPMN由来がんのみならずIPMN併存がんも同程度存在することに留意する必要がある.
・IPMN由来がんと比較してIPMN併存がんは早期発見が困難であるが,6ヵ月ごとの画像検査を中心としたサーベイランスにより通常の膵がんよりも良好な予後が得られることが明らかとなった.
・早期での根治切除により長期生存が得られる症例を増やしていくことが今後の課題である.
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