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第5章 感染症
[数理モデル]感染症数理モデル研究の現在
-COVID-19の実効再生産数と流行動態の解釈
松岡 勇人
1,2
,
西浦 博
1
1京都大学大学院 医学研究科ヘルスセキュリティセンター
2長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科新興感染症病態制御学系専攻ウイルス学分野
キーワード:
感染症数理モデル
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
実効再生産数
Keyword:
感染症数理モデル
,
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
,
実効再生産数
pp.567-571
発行日 2024年9月1日
Published Date 2024/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika134_567
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Summary
・感染症数理モデルは,本邦においてこれまで取り上げられることが少ない領域であった.
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行により,1人の感染者当たりが生み出す2次感染者数の平均値を意味する実効再生産数をはじめとして,流行動態の解釈や予測・評価などに直結する数理モデルの重要性が再認識され注目が集まった研究分野である.
・SIRモデル,基本再生産数,実効再生産数などを用いることで,感染症流行の予測や流行動態の把握および対策の評価を行うことができる.
© Nankodo Co., Ltd., 2024