書評
患者背景とサイトカインプロファイルから導く IBD治療薬 処方の最適解
安藤 朗
1
1滋賀医科大学消化器内科 教授
pp.731-731
発行日 2023年10月1日
Published Date 2023/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_731
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- 文献概要
炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease:IBD)の病態や治療の解説書は,複雑な免疫の話題が多く記載されていて,どうも苦手という先生も多いのではないでしょうか.そんな先生方にぜひお勧めしたいのが本書です.IBDを専門とする杉本健教授(浜松医科大学内科学第一講座)が非常にわかりやすく,IBDの病態,治療薬の作用機序,サイトカインプロファイル理論に基づいた病態解析と薬剤選択について解説されています.杉本先生は粘膜免疫の基礎とIBD臨床の両方に精通した数少ないIBD専門家で,深い免疫学の知識と豊富な臨床経験があるからこそ,完成したテキストではないかと思います.
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