特集 サイトカインストームと小児疾患
サイトカインストームの基礎 サイトカインストームの概念
森 雅亮
1
1聖マリアンナ医科大学 リウマチ・膠原病・アレルギー内科生涯治療センター
キーワード:
血球貪食性リンパ組織球症
,
マクロファージ活性化症候群
,
サイトカイン放出症候群
Keyword:
Cytokine Release Syndrome
,
Macrophage Activation Syndrome
,
Lymphohistiocytosis, Hemophagocytic
pp.415-421
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00642.2022151524
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
▼サイトカインストーム症候群(CSS)は、サイトカインと白血球のポジティブフィードバックで発生する致死的な免疫反応である。▼本症を呈した多くの患者において、早期診断・早期治療介入によって、その予後は改善する。▼CSSは「血球貪食性リンパ組織球症」「マクロファージ活性化症候群」等、異なる名称の概念を包含している。▼CSSは、小児科および成人科両方において、幅広い臨床医が遭遇する可能性をもつ病態といえる。▼病態解明のためには、基礎医学と臨床医学が手を取り合ってトランスレーショナルな研究体制を構築することが肝要である。
Copyright© 2022 SHINDAN TO CHIRYO SHA,Inc. all rights reserved.