特集 内分泌疾患診断のための5 Steps―「見逃しやすい」を「見逃さない」に変えるために
[Step 5] 内分泌負荷試験を計画して確定診断する
サンプリング検査の計画と読み方
永野 秀和
1
,
田中 知明
1
1千葉大学大学院 医学研究院分子病態解析学
キーワード:
副腎静脈サンプリング(AVS)
,
下錐体静脈洞・海綿静脈洞サンプリング
,
選択的動脈内カルシウム注入(SACI)試験
Keyword:
副腎静脈サンプリング(AVS)
,
下錐体静脈洞・海綿静脈洞サンプリング
,
選択的動脈内カルシウム注入(SACI)試験
pp.297-301
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_297
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▪副腎静脈サンプリング(AVS)あるいは下錐体静脈洞・海綿静脈洞サンプリングで重要なことは,サンプリングしている場所がどこであるのかということを,検査前の造影CTや検査中の血管造影の画像でしっかり判断しつつ,検査を進めることである.
▪選択的動脈内カルシウム注入(SACI)試験の場合には,検査前だけでなく,検査中にも十分に放射線科医師と刺激部位の打ち合わせを行いながら,検査を進めることが必要である.
▪これらの検査は習熟した放射線科医師のいる施設で行うことが重要なだけでなく,検査中もリアルタイムでサンプリング部位あるいは刺激部位の打ち合わせができるように,できる限り内分泌代謝内科医師も検査に立ち会うことが推奨される.
© Nankodo Co., Ltd., 2023