特集 内分泌疾患診断のための5 Steps―「見逃しやすい」を「見逃さない」に変えるために
[Step 4] 画像モダリティを選択して評価する
甲状腺・副甲状腺疾患における画像検査
野津 雅和
1
,
山本 昌弘
1
1島根大学 医学部内科学講座内科学第一
キーワード:
甲状腺
,
副甲状腺
,
超音波検査
,
シンチグラフィ
Keyword:
甲状腺
,
副甲状腺
,
超音波検査
,
シンチグラフィ
pp.276-279
発行日 2023年8月1日
Published Date 2023/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika132_276
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
▪超音波検査は簡便かつ非侵襲的であり,甲状腺・副甲状腺疾患の診療においてきわめて有用な診断技術である.
▪超音波検査により,びまん性甲状腺腫の血流評価,甲状腺腫瘍の良悪性鑑別や穿刺適応の判断,腫大リンパ節の鑑別,副甲状腺腫瘍の局在判定などが可能である.
▪エラストグラフィは加圧に対する組織のひずみをもとに病変の硬さを評価する検査であり,悪性腫瘍の補助診断として活用されている.
▪原発性副甲状腺機能亢進症の原因となる腫大副甲状腺の検索には,超音波検査に加えて99mTc-MIBIシンチグラフィが有用であり,縦隔内など異所性に存在する副甲状腺腫瘍も同定しうる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023