特集 プライマリケア医に必要な情報をまるっと整理 くすりの使い方便利帳
第5章 消化器系に作用する薬剤
[肝疾患治療薬]
肝硬変治療薬
野口 二三枝
1
,
中本 伸宏
1
1慶應義塾大学 医学部内科学(消化器)
pp.785-790
発行日 2023年4月1日
Published Date 2023/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_785
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
・肝硬変自体の治療薬はなく,線維化の進行予防として肝硬変の原因となる疾患に対する介入が重要である.
・低栄養に対する薬剤として,分枝鎖アミノ酸製剤(BCAA)がある.
・肝性脳症に対する薬剤として,非吸収性合成二糖類(lactulose),腸管非吸収性抗菌薬(rifaximin),カルニチン,亜鉛製剤がある.
・腹水に対する薬剤として,利尿薬(spironolactone,furosemide,tolvaptan)があり,spironolactoneが第一選択薬である.
© Nankodo Co., Ltd., 2023