特集 “思春期内科”―大人でも子どもでもない患者を診る
[Chapter 2] 思春期に発症しうる疾患
気管支喘息
駒瀬 裕子
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院 呼吸器内科
キーワード:
思春期喘息
,
プレコンセプションケア
,
移行期医療
,
多職種連携
Keyword:
思春期喘息
,
プレコンセプションケア
,
移行期医療
,
多職種連携
pp.376-379
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_376
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▪思春期には喘息は30~40%で寛解するが,重症喘息児では成人喘息に持ち越しやすい.
▪女性では将来の妊娠・出産に向けて自分の疾患を理解する重要な時期となる.
▪患者教育の対象は思春期には患者自身となる.
▪症状がなくても気道過敏性の残存する場合もある.
▪小児科から内科への移行も難しい面がある.
▪アドヒアランスの低下を防止し,受診を促すためには患者自身に疾患や治療を理解してもらうことが必要である.
▪病状の再評価,合併症の評価,治療方針の再決定が必要であり,多職種での連携が必要となることが多い.
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