日本のCOVID-19診療の指針 -―これまでの経験から見えてきた診療の在り方

2019年12月に中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルス感染症（COVID-19）は，交通のグローバル化，ボーダーレス化のなか，日本を含めた国内外でパンデミックとなり，今なお世界中で多くの人が感染している。COVID-19は無症状から重症まで多彩な病態を示し，すべての医療施設，社会福祉施設において疑いを含むCOVID-19を診療または対応する可能性があり，各種検査と診断，抗ウイルス薬や免疫調整薬・免疫抑制薬による治療法，感染対策などについても，最新の知見や経験について情報共有することが重要である。