特集 コロナ禍で見えた感染症検査の原点回帰―各種検査の特徴とその解釈
[Chapter 3] 微生物検査から感染症を考える
髄液検体
清水 博之
1
1藤沢市民病院 臨床検査科
キーワード:
髄液
,
髄膜炎
,
ラテックス凝集法
,
multiplex PCR
Keyword:
髄液
,
髄膜炎
,
ラテックス凝集法
,
multiplex PCR
pp.1295-1298
発行日 2023年6月1日
Published Date 2023/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika131_1295
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▪感染症診療における髄液検査は,緊急性が高い中枢神経感染症の診断に寄与するため,迅速で正確な検査が求められる.
▪髄液圧の上昇,多形核球優位の細胞数増多,髄液蛋白の増加,髄液糖の低下は細菌性髄膜炎を示唆する.
▪髄膜炎菌は冷蔵で死滅するため,髄液検体は冷蔵保存してはならない.
▪FilmArray®システム髄膜炎・脳炎パネルはmultiplex PCR法により,計14種の病原体を同時に検出できる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023