特集 胆道・膵疾患を診る―早期診断・早期治療のために
ここまで進んだ膵がん早期診断
早期膵がんを疑う画像所見とは?
山雄 健太郎
1
,
竹中 完
2
,
鎌田 研
2
,
三長 孝輔
2
,
工藤 正俊
2
1名古屋大学医学部附属病院 消化器内科
2近畿大学病院 消化器内科
キーワード:
早期膵がん
,
尾側主膵管拡張
,
限局性主膵管狭窄
,
限局性膵実質萎縮
Keyword:
早期膵がん
,
尾側主膵管拡張
,
限局性主膵管狭窄
,
限局性膵実質萎縮
pp.69-71
発行日 2022年7月1日
Published Date 2022/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika130_69
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Summary
▪膵がんは予後不良ながん腫であり,その改善のためには早期診断・早期治療が必須である.
▪早期膵がんを疑う画像所見としては「尾側膵管拡張を伴う限局性主膵管狭窄」がその代表である.しかしながらこの所見は慢性膵炎などの良性膵疾患でも認められる.
▪近年,早期膵がん症例のCTにおける「主膵管狭窄部周囲の限局性膵実質萎縮」が良悪性診断に有用との報告が散見される.この所見を認めた場合は早期膵がんの可能性を考慮し,胆膵専門医へ紹介することが推奨される.
© Nankodo Co., Ltd., 2022