特集 1ページでわかる内科疾患の診療ノート―“あたりまえ” のなかにある大事な視点
第6章:消化管
消化性潰瘍
松垣 道博
1
,
正岡 建洋
1
1国際医療福祉大学三田病院 消化器内科
pp.812-815
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_812
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■問診・診察
・最も多い症状は心窩部痛である
・胃潰瘍は食後に疼痛が増強し,十二指腸潰瘍は空腹時や夜間に増強することが多い
・そのほかに腹部膨満感,悪心・嘔吐,胸やけ,食欲低下が出現する
・露出血管からの出血を伴う場合は吐血やタール便を呈することがある
・出血によって貧血をきたし,めまいやふらつき,意識消失で受診することもある
・非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs),低用量アスピリン(LDA),抗血栓薬の内服歴を確認する
・Helicobacter pylori検査歴,除菌歴を確認する
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