特集 1ページでわかる内科疾患の診療ノート―“あたりまえ” のなかにある大事な視点
第6章：消化管
食道がん
清水 智子
1
,
浜本 康夫
2
1慶應義塾大学 医学部内科学教室（消化器）
2慶應義塾大学 医学部腫瘍センター
pp.808-811
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_808
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■問診
・食道扁平上皮がんにおいては，飲酒歴や喫煙歴，熱い飲料，腐食性食道炎，アカラシア，Plummer-Vinson症候群が危険因子となる
・頭頸部がん，胃がん，食道がんの既往はリスクとなる．同時性または異時性に多発する
・早期食道がんは無症状で経過する場合もあるが，進行すると腫瘍発育に伴う狭窄感や嚥下困難，体重減少，胸背部痛をきたす
・周囲には大血管や気管，反回神経が存在しており，浸潤すると吐血，咳嗽，嗄声をきたすことがある
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