特集 日頃の感染症診療で気になる疑問2022
検査への疑問
感染症診療における病理検査の活用方法は?
砂川 恵伸
1
1埼玉協同病院 臨床検査科
キーワード:
培養検査
,
遺伝子学的検査
,
ホルマリン固定後パラフィン包埋標本
Keyword:
培養検査
,
遺伝子学的検査
,
ホルマリン固定後パラフィン包埋標本
pp.231-234
発行日 2022年2月1日
Published Date 2022/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_231
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Summary
▪新鮮な組織検体を病理標本作製目的にホルマリン(またはアルコール)で固定すると菌体は死滅する.
▪ホルマリン固定後検体では,菌の培養検査や遺伝子学的検査(PCRや次世代シークエンス)が困難となる.
▪感染症診療における病理検査の活用方法において,最も重要な点は「すべての組織をホルマリンで固定する前に無菌的に微生物学的処理を行う」ことである.
▪臨床医と病理医は協力して,検体処理を行うことを心がける.
▪検体処理を行う際には,感染防止対策に努める.
© Nankodo Co., Ltd., 2022