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投稿 論考
1973年ナポリコレラ大流行と民間信仰
1973 Napoli cholera pandemic and folk religion
岡田 洋平
1
Y. Okada
1
1埼玉医科大学総合医療センター泌尿器科
pp.149-152
発行日 2022年1月1日
Published Date 2022/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika129_149
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1973年8月に発生したナポリコレラ大流行は,約3週間にわたる爆発的な広がりの後に終息に向かったが,50年を経た現在もその全貌は明らかではない.本稿は,ナポリコレラ大流行による社会的な混乱から正常化への過程を,岡田實氏註により1973年「浦和市医師会報」に投稿された論文をもとに再構成したものである.今般の新型コロナウイルス感染に対する予防策などに貢献できる情報があることを考え,ここに報告する.
(註:明治36年(1904年)埼玉県吹上町出身.昭和3年北海道大学医学部卒業.その後軍役に就く.昭和18年より2年間中支杭州市同仁会病院院長.終戦後帰国し内科小児科開業.専門は細菌学.チフス菌の基礎研究から病態についての業績がある.昭和55年没.筆者の祖父にあたる)
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